たくみの紹介

Vol.5

いちごの家

安部 則幸

おいしく楽しく、いちごを味わう!
「いちごの家」でいちご狩り

安部則幸さんの心配りの行き届いたハウスで、快適にいちご狩りを楽しめる「いちごの家」。管理の行き届いたハウスでつくられる「章姫」は、酸味が少なく甘くてとても美味! いちごを使ったスイーツを味わうこともできます。

甘くておいしいいちごと、この真っ赤な果実をたっぷり使った、目も舌もおいしいスイーツを提供する「いちごの家」。いちご栽培について熱心に語る、いちご農家としての顔を見せてくれるのは、店主の安部則幸さん。実はラフティングのツアーガイドという顔も持っています。
 大学卒業後、オーストラリアへ渡った安部さんは、1年ほど過ごした後にニュージーランドへと移り、そこでラフティングに出会います。その後、海外のさまざまな場所でラフティングの修行を積み、結婚を機に日本へ帰ってくると、みなかみ町でラフティングの会社を立ち上げました。
 ラフティングで生きてきた安部さんがいちご栽培と出会ったのは2015年。ラフティングは主に夏季の仕事であるため、冬にできる仕事はないかと試行錯誤するなかでの出会いでした。いちご栽培を始めようと決めた安部さんは1年間、長野県の小諸で研修を受け、たくみの里に「いちごの家」をオープンしました。

安部さんが心がけたのは、お客さんに快適にいちご狩りを楽しんでもらうこと。
「いちごの家」では、広いスペースでゆったりといちご狩りができるよう、従来よりいちごの株を減らしています。また、ゆっくり座っていちごが食べられるようにイスが置かれるなど、あちこちに安部さんの心配りを感じることができます。
 「いちごの家」で栽培しているのは「章姫」という品種。あまり市場には出回りませんが、口当たりがよく酸味が少ないため、いちごの甘みをしっかりと感じることができる品種です。「いちごの家」では、より一層章姫の甘みを引き出すため、温度管理もしっかりと行っています。
「作物には、花から実が採れるまでの積算温度というものがあり、いちごは約600度。ここではハウスの温度を13℃前後で管理することで、50日以上かけてゆっくりといちごを育てています。こうすることで糖度がグッと高まって、しっかりと味がのってくるんです」
 さらに、売店では章姫を使ったドーナツやマドレーヌ、シャーベットといったスイーツを堪能できます。なかでも、凍らせたいちごを削ったシャーベット「雪いちご」は絶品。凍ったいちごの冷たさと章姫ならではの甘さが口の中で爽やかに広がります。ここに練乳をかけて、いちごの酸味を引き立てるのもおすすめ! 夏のたくみの里にもぴったりです。
「いちごの家」でいちご狩りを楽しめるのは、12月から6月まで。いちご狩りの期間外にも、スイーツの販売は行っています。安部さんが丹精込めて作ったおいしいいちごをぜひ味わってみてください。

今回紹介したたくみの家

いちごの家