さまざまな色に光り輝く天然石。片桐一弘さんが店主を務める「癒しの家」には、アメジストや水晶など馴染みのあるものから、変わった色や形のものまで、バラエティ豊かな天然石に触れながらアクセサリーづくりが体験できます。
たくみの紹介
Vol.20
癒しの家
片桐 一弘
Vol.20
片桐 一弘
さまざまな色に光り輝く天然石。片桐一弘さんが店主を務める「癒しの家」には、アメジストや水晶など馴染みのあるものから、変わった色や形のものまで、バラエティ豊かな天然石に触れながらアクセサリーづくりが体験できます。
長く東京で宝飾関係の仕事に就いていた片桐一弘さん。地元でもある群馬県に戻ってきたのは2008年の頃。それまで培ってきた宝石や天然石の知識を生かし、「癒しの家」をはじめることに決めたと話します。
「もとは金やプラチナなど貴金属の加工をする仕事をしていました。退職した後、自分で何か始めたいなと思ってこっちに戻ってきたのが『癒しの家』をはじめたきっかけ。ただ、さすがに金やプラチナは体験するのに向いていないだろうなと……。もっと気軽にふれてもらえるようなもを考えた結果、天然石を扱うことに決めました」
「癒しの家」に揃う天然石は30種類以上。ケースに入った色とりどりの天然石から気に入ったものを選んでオリジナルのブレスレットやストラップがつくれる体験は、どの石にするかつい悩んでしまいそう。石の由来や意味を知りながら選ぶのも楽しみのひとつだと片桐さんはいいます。
「古くはお守りや占いに使われていたように、天然石は信仰や文化につながりがあるもの。今でも誕生石として親しまれたり、花言葉のように石ごとに意味がついていたりすることもあって、大人のお客さんもよくいらっしゃいます。石言葉に関しては、私よりずっと詳しい方もいますね(笑)」
毎年訪れるリピーターのお客さんも多い「癒しの家」。なかには小さい頃から通ってくれる子どもたちもいるそう。体が大きくなって入らなくなったブレスレットは、石を加えてぴったりのサイズになるように無償でメンテナンス。長く楽しんでもらいたいという片桐さんの温かな計らいが伺えます。「大きくなっても遊びに来てくれるのはやっぱり嬉しいね」とはにかむ片桐さん。天然石について学びながら、黙々とアクセサリーづくりに没頭できる「癒しの家」は、大人も子どもも夢中になれる場所です。